虫歯治療
■ 一般歯科治療
虫歯や歯の根、歯周病等の治療、さし歯、入れ歯、予防など、乳幼児からお年寄りまでの歯とお口に関する病気の治療を行います。
患者様が通院した際に受ける歯科治療の大半は、一般歯科の範囲となります。
歯とお口の病気やその治療等については、分からない事や心配事、疑問等がたくさんある事と思います。
そのような時には、遠慮なさらず歯科医師及びスタッフにおたずねください。
「患者様の状況により、何を最優先として考えるか?」 それは、患者様の来院主訴が何であるのかから始まるのですが、治療である以上、患者さんの思いと歯科医師の診断の結果が往々にしてくい違う事も多々あります。
双方の誤解を無くす為に、インフォームド・コンセント(治療に関する説明と同意)が重要となってきます。
私たちは、「治療とは、患者さんと歯科医師との信頼関係の上に成り立つもの」 と考えております。
■ 予防歯科
これからの歯科は、虫歯や歯周病で悪くなった部分を治療するのではなく、健康な状態を維持する事が重要であると考えてます。
予防歯科では、口腔内のチェックや虫歯、歯周病の検査と定期清掃を行います。その他、歯磨きや食生活の指導、唾液やかみ合わせの検査なども基本的な項目です。
- 【定期健診】
歯とお口、ひいてはお身体の健康のために、定期検診(3~6ヶ月に一度)を受けられる事をお勧め致します。病気にならない事が一番良い事であるのは言うまでもありませんが、もし虫歯や歯周病等が発症したならば、早期発見・早期治療が最善の治療方法です。 - 【PMTC(プロフェッショナルメカニカルトゥースクリーニング)】
歯科衛生士による歯のクリーニングを行います。歯の表面についたバイオフィルムと呼ばれる虫歯菌や、歯周病原因菌を専用の機械を使って除去してきれいにします。 - 【フッ素塗布】
幼児期特に乳歯萌出直後や、永久歯の萌出直後は歯が柔らかく、虫歯になりやすい状態です。その時期に、定期的(3~4ヶ月に1度)にフッ素塗布を行う事により、歯が虫歯になりにくい硬い歯になります。
■ 小児歯科
小児歯科は、おおむね乳幼児期から、永久歯が萌え揃う学童期まで(12~13歳)を対象としています。
虫歯の治療や予防処置、永久歯の歯並びや噛み合わせが正しくなるように指導や治療を行います。
健全な歯を育てる為のお母さんの役割りは、乳歯が生える以前から既に始まっています。
胎生7週目位から乳歯はもうできはじめ、乳歯が顔をのぞかせる頃には永久歯が育ち始めているのです。
小児歯科治療は、ただ単にお子さんの虫歯を治療するだけではなく、お子さんの健やかな成長を歯科医師の立場から支援し、「お母さんといっしょに、健康で丈夫な美しい歯を育てていきたい」 と考えています。
- 【生後6ヶ月頃】
生後6ヶ月を過ぎると、乳歯が生えはじめます。この時から歯磨きが必要になります。最初は前歯しか生えていないのでガーゼ等でふく程度でも大丈夫ですが、授乳をしたまま寝かせない事が乳歯を虫歯から守る重要なポイントです。 - 【1歳6ヶ月から3歳まで】
1歳6ヶ月になると、上下の前歯12本と奥歯4本の乳歯が生えてきます。また保健所での1歳6ヶ月健診がありますが、心身の発達のチェックとともに、歯についても生えている歯の数と種類、虫歯や歯の汚れ、噛み合わせの状態などをチェックします。 - 【3歳頃】
3歳になると、3歳児健診があります。歯の健診では、歯科医師が20本の乳歯が生えそろい、噛み合わせがきちんとできているか、また虫歯になりやすいかなどをチェックします。3歳児になると、虫歯がたいへん増えてきます。 - 【6歳】
6歳頃になると乳歯の奥歯のさらに奥に最初の永久歯が生えてきます。6歳頃に生えるので「6歳臼歯」とも呼ばれています。この歯の名称は第一大臼歯、一番大きく噛む力が最も強い大切な歯です。6歳臼歯は、最も大切な歯なのに、虫歯になりやすいので十分な注意が必要です。
■ 無痛治療
診療室の雰囲気は独特であり、子供や恐怖心の強い患者さんでなくても歯科治療に対してはある種の嫌悪感を感じてしまう事があります。
この歯科治療に対する恐怖や不安から患者さんを解放させるものが無痛治療です。
無痛治療には、笑気吸入鎮静法と静脈内鎮静法があります。
笑気吸入鎮静法
笑気吸入鎮静法とは、笑気吸入装置で30%以下の低濃度笑気と70%以上の酸素を混合し、専用の鼻マスクから吸入させます。
笑気の臭いはほのかに甘い香りで、違和感無く気持ちよく吸入できます。
吸入された笑気は、肺から血中に急速に溶け込み、5分以内に鎮静状態に到達します。
治療終了後は、患者さんを長時間観察する必要もなく、数分で帰宅することができます。
静脈内鎮静法
静脈内鎮静法は、緩和精神安定薬を静脈内投与することにより鎮静状態を得る方法です。